株価が今の高い水準を継続する可能性は低いです。
株価がどうなるかは誰にもわかりませんが、今のペースで上がり続けるなんてことは厳しいと思います。
暴落する局面は必ずやってきます。
それが来月なのか、目の前の明日なのか、5年後なのかはわかりません。
その時が来ることを想定してどのように対処するのか、特に心の持ち方が大事になります。
この記事を読んで欲しい人
- 投資スタイルがまだ定まっていない
- 投資を始めて1年未満
- 暴落局面に立ち会ったことがない
この1年、株がひたすら上がる相場に投資環境が良くなった点から新規参入者が増えました。暴落にどう向き合えばいいのか投資家心理を含めて解説していきます。
1年間上がり続けた株価で浮かれきった投資家心理
↑S&P500の2020年6月〜2021年6月の価格です。
わずか1年間で3000ポイントから4000ポイントまで上がり、3割以上上がっています。
1年前に1000万円、S&P500に連動するインデックスファンドを買っておかば1300万円になります。
S&P500が年平均5〜6%上がると言われているので、かなり上がったのがわかりますよね。
ただ、証券会社で口座開設→インデックスファンドの自動積み立てを設定するだけで儲かる天国のような相場だったので、株にガンガン投資すればするほど資産が増えると楽観的になってしまいます。
アホでもバカでも勝てる相場で新規参入者続出
YouTubeで両学長のリベ大、書店でインデックス投資を進める本が増えたのもあり、今まで投資したことがない人にとって投資を始める良い環境だったのも影響しているのでしょう。
インデックスファンドに投資すれば損をせず、なんならそこそこ資産が増える成功体験をしています。
iDeCoや積み立てNISAといった税制上有利になる国の制度も↑のような投資本、投資動画のおかげもあり広く知られたのも影響があります。
FIREムーブメントがアメリカから輸入されて知られるようになったのもあり、株式や不動産などでキャッシュフローを作り、経済的なアガリをするのも後押しになりました。
三菱サラリーマンさんのFIRE本は、再現性はともかく、30代の若いうちに雇われ会社員がFIREする夢を与えてくれました。
LINE証券やネオモバイル証券といった、最小単位が100株だったものを1株単位の低ロットで買えるように、投資が身近にもなりました。
株式への投資はリスクの高い行為
インデックスファンド=貯金ではありません。
株は他の投資対象と比較してもボラティリティが高いです。
債券やコモディティでもっと値動きが少ない商品がたくさんありますからね。
ここ1年、ひたすらに相場がよく資産が拡大しているということは同様の幅で下落もあり得ると考えるべきです。
株価が下落したときに耐えられるか?
自分の資産が300万円、全力でインデックスファンドを買っていて、半分の150万円になったら精神的にどうですか?
暴落すれば精神的なショックは誰だって受けます。
資産が半分になり、株は怖い、インデックスファンドで大損するなんて・・・と正常な判断を失い狼狽売りをしてしまいます。
本来、リスクを減らすための長期投資ができなくなるのです。
これが毎月5000円の積み立て投資で、1年間コツコツ積み立てて6万円だったら?
半値になってもたったの3万円の損失です。
痛いは痛いですが、諦めがつく金額です。
無理のない範囲でコツコツ積み立てて、自分が耐えられるぐらいでいいんです。
最後に
まとめ
- 1年で株価が急騰している
- 株への投資はリスクが高い
- 暴落を経験していない新規参入者が増えている
投資環境が整っているおかげで、証券会社で口座を開き、個別株やインデックスファンドを買っている人が増えました。
投資に興味を持つことや実際にチャレンジするのは称賛すべきでありますが、全力投資を煽るようなツイートに流されて、過剰に買っている人も少なくありません。
これを書いている今、6月ですのでボーナスをもらった、もしくはこれからもらう人で毎月40万円入金している人を見たら、ボーナスを奮発して株にオールインしてしまうかもしれません。
まずは落ち着きましょう。
今、どうしてもその株、投資信託を買わないといけませんか?
誰かに流されて買って失敗するのはアホらしすぎます。
自問自答して、投資家として自分で判断しなければなりません。
投資とは険しく厳しい道なのです。