はてなブログのキャンペーンに応募したところ、当選しました。
何を隠そう、僕も地方から東京に上京してきた人間だったので本書籍に関心があり、プレゼントに応募したのでした。
そんな、わたしの好きな街 独断と偏愛の東京を紹介していきます。
渋谷区 渋谷 ヤクザマンションの話 ヨッピー
先に言います。ミュージシャンや俳優の綺麗な東京の話ばかりで食傷気味でした。プレゼントでもらったのにこんな入りでスミマセン。
フリーランスをしているヨッピー氏が、サラリーマン時代に新宿のあの有名なヤクザマンションに入居しようとするものの上司に止められ、サラリーマンを辞めた後に今度は渋谷のヤクザマンションに入る話です。
ヤクザヤクザ連呼しているので、どこでヤクザが出てくるのかと思いきや、どこにもヤクザが出てこないのでヤクザ好きやヤクザの方はご注意ください。
なんでこんなにヤクザに惹かれたかというと僕の実家が神戸、それも三ノ宮の近くでして常にヤクザがいて、ヤクザの事務所があって、銭湯に行けば立派な紋紋をしているヤクザが身近にいたのです。
そういえば、今年は実家の近くでヤクザの抗争事件もあったそうです。ただ、ヤクザに怖い目に遭わされたことがありませんので東京のヤクザマンションはどんなもんよと怖いもの見たさでした。
ヤクザは出てきませんでしたが、渋谷に住む利点が語られています。
フリーランスならではというのもありますが、かなり敷居の低い渋谷のお店紹介があり、サラリーマンのおっちゃんが楽しめます。オシャレなやつではありません。
読んでいて面白くて、今日、渋谷に行って勾配の大きく嫌になる道玄坂を歩いてみようと思います。
品川区 戸越 ニートにはまぶしすぎる戸越銀座商店街 中山ゆう
お神輿の威勢のいい掛け声で起こされた。
戸越、戸越銀座は日本一長い商店街を有していて、端から端まで見通せないくらい細長い商店街がある。
その商店街には区切りごとに各町内会があり、昔から住んでいる生粋の戸越住人たちが活発にお神輿を引くのが恒例なようだ。
僕は、ひきこもり、ニートを2年して、運良く入学できた偏差値50弱のどこにでもある文系大学を卒業後、大阪に本社がある大手企業の関連会社に入社した。
入社して気づいた。この会社は体育会系の気質があり、僕には合っていない。
それはその会社の役員たちも感じていて、僕が希望していた実家から通える大阪本社ではなく、厄介払いとして東京に飛ばされたのだ。そのことを上司に言われ、入社して1ヶ月で僕のモチベーションは地の底に落ちた。
この気持ちを抱えて東京の満員電車に揺られて通勤したら確実にひきこもり逆戻りすると思い、五反田にある会社から徒歩で通える戸越に住むことにしたのだ。
都営浅草線と東急池上線の2路線が使えるから便利と思ったが、友達もいないし出かける理由もない。何よりお金がなかった。
必然的に戸越銀座の商店街を歩いて、週末を過ごすことになる。
この商店街、店の入れ替わりが激しく、この間オープンしたはずのから揚げ専門店はいつの間にか閉店しているのは少し寂しいけど、24歳の僕にとってはお金をかけずに街が変化してくれるのが楽しかった。
秋頃に人生で初めてきた彼女が、ストーカー被害で悩み転がりこむように僕の家に引っ越してきて、一緒に商店街を歩いて、喧嘩をしたのも1度や2度ではない。気づいたら、また1人になっての寂しさも賑やかな商店街に支えてもらっていたのかもしれない。
昔ながらのお店がありながらも新陳代謝が良く、新たなお店な入れ替わって行く勢いがある戸越銀座商店街は僕にとっては東京の実家だった。
いつか子供ができれば連れて歩いてみたいと思う温かい街、戸越。
最後に
東京に上京した人ならば、最初に住んだ街は思い入れが深い人が多いと思います。
初めてというのは良くも悪くも記憶に深く刻まれ、10年前の思い出がポロポロこぼれだしてきました。
僕も東京に上京したときの物語を書かせてもらいました。
この本を手に取り、自分が東京に上京したとき、この店に入り浸っていたな。この店で先輩に焼肉をおごってもらったなど、思い出しながら読んでみてください。
その土地、その街に思いを馳せながら、そんな読み方をするといいかもしれません。