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物流コスト増、路線便で運んでいた大型・特殊荷物を運んでくれない問題はどうすべきか。

2019年3月20日

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食品、工業製品含めて物流コストが増えたことが一つの要因で製品の値上げが相次いでいます。

 

原料自体の高騰が値上げの一番大きな要因ではありますが、原料の輸送にかかるコストの増加が商品に転嫁されているのもまた事実です。

 

普通の小包で届く荷物については、値上げ幅が2〜3割上がり商品の値上げにつながっていますが、それ以上の問題として今まで路線便で輸送していた荷物が運んでもらえなくなったといった問題が起きています。

 

メーカー、商社、問屋、最終ユーザーまで運送料の値上げに頭を抱えていると思います。
商社側の立場として物流は今後どうなるかを書いてきますので最後までご覧ください。

 

大型、運びにくい荷物が運べなくなった

配達するアルバイト、女性が手で運べないくらい重い荷物は持って行ってくれない運送会社が増えました。
長尺品、1辺が8尺(2,4m)を超える商品は取り扱いが難しく、落としたり、ぶつけたりと商品を傷つけやすいので運んでくれないことが問題となっています。

 

値上げも痛いですが、そもそも運ばないとなるとその製品を必要とする仕事ができなくなりますよね。

 

通常の路線便で運べないならどうするでしょうか。運送会社のチャーター便で実費での配送となります。
長尺品を3tチャーターで都内から長野県まで運んで、35,000円かかったとするとよほど高額な商品でない限りチャーター費用が商品に転嫁できる額を超えてしまっているのではないでしょうか。

各業界の運送機能作りが勝負を決める鍵になる

運送会社が運んでくれないなら、商社・問屋が便を立ててメーカーまで製品を引き取りができる。
その引き取った製品を保管できる大きさの倉庫、管理できるシステムがあること。
そして、その製品をお客様先まで運ぶ機能を有する形にもってくれる会社しか生き残れません。

 

今までメーカーからお客様先まで直送していた商社、ブローカーは送料の値上げで、物流機能がしっかりとした商社に価格面、対応面で負けてしまうこととなります。

 

お客側としても、倉庫にそれなりの量の在庫を持っていて、自社で配達便が立てて納期対応できる問屋を選びますよね。

 

Amazonが成功した要因のひとつが送料がかからずに、即納できる仕組みであると思います。

 

効率的な倉庫と配送機能を有するには規模のある問屋・商社しか生き残れない時代となるはずなので、いち早く、物流システムを作り上げるべきだと思います。

在庫を持てない会社が消滅する未来

効率化という錦の御旗を掲げるコンサルが極端な在庫削減を進めた結果、様々な商社・問屋がFAX、メールでメーカーから客先に直送で商品を動かしている会社を何社か知っています。

 

大量発注でメーカーから特別価格をもらい、大量の在庫が置けるような倉庫、そのストックを売り切るだけの営業が必要となると規模が小さい会社ではたち打ちできない時代になりつつあります。

 

規模の小さい、販売先が限られる商社・問屋は大きい商社にぶら下がる形の2次店化が進み、その商社の地方支店のような扱いになっていくのではないでしょうか。

 

地場の問屋が生き残れる可能性がある

一方で、今までは都会にある大手商社から地方に送っていた商品も大型商品は路線便に載せられず、また、送れたとしても運送料が値上がりしており、価格面でのメリットが出せなくなりました。

 

地方にある商社と比べて、大手商社は大量発注しているので仕入れ価格が安かったのですが、そのメリットも運送料の高騰で帳消しにされ、納期面では到底お話になりません。

 

その顧客向けの商品をヒアリングして、うまく在庫が回せるのであれば価格でどっこいとしても、納期面を考えれば地方の小さい商社でも、大手企業と十分に戦えるとも考えられます。

 

まだまだ地場の企業ということの強みはあると思いますし、競争相手の多い都心よりも利幅も取りやすいのもまた事実です。

スノーボードやブーツを送るだけでも往復3,000円かかります。

さて、ここまでは企業向けの話をしましたが、個人向けにおいても運送料が上がっています。

 

先般、GALA湯沢に行った際、友人がスノーボードとブーツを事前に東京から路線便で送ったのですが、運送料が往復で3,000円もしたとのことでした。

 

確かにスノーボード自体は2m弱の長尺でそこそこ重さだってありますから高いのはわかりますが、先般、川場でレンタルした際はスノーボードセットで2,000円でしたからね。レンタルするより運送料のほうが高いなんて。
下記、記事でも川場のレンタルについて書いています。

 

www.yotsubaza.com

 

自分にあったスノーボードやブーツだと滑り心地は違うのでしょうけど、レンタルした場合よりも自分のモノを持ち込んだ方がコストが高いとなると本末転倒、スノーボードでお金がかかり、高騰した運送料でさらにお金がかさむことになります。

日本の運送はすばらしい

東京から送ったものが翌日、大阪につくことはすごくありませんか?なんなら午前指定すれば大抵午前中に到着しています。

 

東京から岩手に荷物を送ったのですが、翌日の午後には着いていました。
関東から東北、それもそんなに近くないのにも関わらずです。

 

これだけの速さで、運送中の事故も滅多にありませんし、何社かの業者さんともやりとりしますが礼儀正しい方が多いです。

 

物量があるの中でサービスを含めた質をキープするのは、やはりお金がかかるのもわからないでもないです。
本当に運送会社さんには頭が上がりません。

 

今まで、翌日についてて当たり前だと考えていましたが、この度の各運送会社の一斉値上げから運送会社の凄さを再認識した方は多いんじゃないでしょうか。

最後に

運送料を下がることは今後ないでしょう。

 

そもそも、これだけ質の高いサービスのわりに安すぎたと今頃になって自分を含めて気付かされた人も少なくないはずです。

 

値上がりした、運んでくれなくなったことで今まで運送会社に負わせてた負担を少しずつ商社やメーカーが独自の物流網を作らなければならなくなると思います。

 

そして、何が言いたいか、商社という形態がまだまだ生き残っていくと思います。ただ、今までよりも価格・サービスが低下した会社は簡単に淘汰されてしまう厳しい時代になるのは避けられません。

 

現状維持すらできず、下がっていく会社が今後は増えていく中で生き残るには何をしなければならないのか今一度、製造業に携わる方は考えなければならないかと思います。

  • この記事を書いた人

中山ゆう

2019年よりサーフィン、プログラミングをはじめました。食は京王線の情報中心です。より良い記事をお届けできるようがんばります。

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