劇団よつば座

座長がいなけりゃ、演劇もしない。

アラサー・彼女なし・職なしがハマった沼は・・・「ロマンス暴風域」

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週刊誌「SPA」というと20〜40歳くらいの会社員男性が読むちょっとエロ、下世話な年収、副業等々の刺激的をあたえてくれる記事が多い男性週刊誌です。

そのSPA内で連載されている「ロマンス暴風域(鳥飼茜)」をずっと読み続けていて、やっと単行本化されました。



非モテ、アラサー、失職中の主人公がしんどい


30歳を過ぎて、非常勤で美術教師をやっていましたが契約が切れ失職してしまう。


見た目、内面ともに非リア充の主人公「佐藤」にも大学時代は恋人がいて、これからも彼女がいるのは当たり前と思っていたが・・・。
佐藤も大学を卒業し、恋人と別れてから婚活をするも正社員ではなく非常勤という属性で相手女性から対象として除外される。


そんな時に大学時代の女友達「芝内さん」から連絡があり結婚することを知り、彼女がいなく、自分と向き合ってくれる女性と出会いたいと思い、風俗店に入るところから物語は始まります。


主人公・佐藤は自分はイケメンではないし、モテる要素がないのを客観的に見れているのです。
高校時代はスクールカーストの低層にいて、冴えない自分としっかり向き合っていてちゃんとしている様に思えます。
そんな佐藤がある女性にハマっていく姿、アラサー男性は見ていてどう感じるのでしょうか。


同級生「芝内さん」が漫画ないで一番気持ちが悪い


物語で普通の会社員と結婚する予定の大学時代の女友達「芝内さん」


真っ当な人生を歩んでいますね。
この女が一番、無神経に主人公を傷つけていて、心に黒いモノが湧いてくるのです。


「ふつーにサトミン(主人公のあだ名)と向き合ってくれるそういう女性がいるよ」


こんな責任感のない無神経な台詞を投げかけてくるのです。
不安定なところに立っていて、女性に相手にされない自尊心が損なわれいる主人公の心に冷たい風が吹き込む台詞で、この漫画を見ている男はこの芝内さん、嫌いな人多いと思うな。


結果として、主人公・佐藤が風俗店でヒロインである風俗嬢と知り合うキッカケは芝内さんの心無い台詞もひとつの要因であるはずです。


この漫画内で、常識があって、世間一般でいう幸せというのを主人公に語る役割で彼女は欠かせないのだろうけど、それがわかっていても胸のもやもやがとれない、そんなキャラクターです。


結局、男は見た目で好きになるんでしょ問題


佐藤が好きになるのは、愛嬌があって少しだけ垢抜けた若くてかわいらしい年下の女の子です。


風俗嬢である彼女とお店で出会い、店外でプライベートな恋心を発展させていくのですが彼女の素性はほとんどわからないんですよね。


佐藤が職業といった属性で女性から相手にされなかったのと同様に、佐藤も女性を見た目という属性でこうも簡単に受け入れてしまうのを見て悲しさを感じ、これも男のサガなので僕自身にも当てはまるのでしょうね。


結局、僕ら男は女を容姿で恋愛対象で判断しているのをこの漫画で冷静に尖ったナイフで刺し続けられます。


佐藤が恋する風俗嬢と店内だけにとどまらず、店外でプライベートに会い、恋心を発展させていくのだが・・・。
その仕事を超えて、その一番先にあるお互いの現実と向かい合ったとき、この漫画の最後は結構しんどい、きつい、つらいですよ。

終わりに


男性週刊誌「SPA」ではドラマ化したアラサーちゃん、まんしゅうきつ子先生のなど面白い漫画が連載されています。
また、ロマンス暴風域 1巻のその後である2部がSPAで連載が始まっており、こちらも目が離せない展開になりそうな予感がしています。
この主人公・佐藤は最後にどうなるのかしっかり見届けたいアラサー男子の中山でした。


ロマンス暴風域 1 (SPA!コミックス)

ロマンス暴風域 1 (SPA!コミックス)